気がつけばいつも、キミだけを。
どうしても岩田くんのことが引っかかってしまうんだ。
別にもう特別な感情があるわけではない。
むしろ全くないのに。
これは罪悪感?
わからない。
「……どうかした?」
笑ってた夏海先輩が私の異変に気づいてか、顔を覗き込んで心配する。
「夏海先輩も、岩田くんがケガでバスケできないって知ってたんですか?
って、いきなりすいません。知らないですよね!」
後輩のことまで知らないよね。
何でそんなこと聞いて……。