【完結】Re-love 〜二度目の恋はあなたと〜
健一は、杏子に追い付こうと必死で走った。
小降りでない雨に体はびしょ濡れになっていた。
―――あっ、いた!
水色の傘をさす姿が目に入ると一層走るスピードをあげた。
「岡崎さん」
健一の呼びかけに杏子はゆっくりと振り返った。
健一は、杏子の目が一瞬にして見開かれたのを見逃さなかった。
健一のずぶ濡れの姿を見たからだ。
「傘は?」
「忘れた」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
二人の間には雨音だけが流れていた。
「入れば?」
杏子は、傘を少し上げて、隣を空けるようにして言った。
健一からは横顔しか見えないので、表情はわからない。
「でも・・・」
「そんなびしょ濡れの人間を放っておけるような神経してないから!」
はっきりしない健一に杏子は苛立ちを隠せずまくし立てた。
「・・・ありがとう」
健一はゆっくりと杏子の隣へ並ぶ。
健一は、杏子よりも20cm近く背が高いので、杏子が持つ傘では、少し窮屈だったが、入れてもらっている立場で文句を言うわけにはいかなかった。
「もう、世話がかかるんやから!これ持って」
「は・・・はい」
杏子は、横目で健一を見た後、傘を渡し鞄を開け何かを探し出した。
「あった!」
ハンドタオルを取り出すと、少し屈み気味になっている健一の頭を乱暴に拭き出した。
「ちょっ・・・おまえ・・・」
「はい。あとは自分でしなさいね」
健一から傘を奪い、代わりにタオルを渡すと何もなかったかのように歩き出した。
「ありがとう」
健一は濡れた制服を拭きながら言うと、彼女は視線だけを健一に向けた。
その目は鋭いようで、そうではなかった。
小降りでない雨に体はびしょ濡れになっていた。
―――あっ、いた!
水色の傘をさす姿が目に入ると一層走るスピードをあげた。
「岡崎さん」
健一の呼びかけに杏子はゆっくりと振り返った。
健一は、杏子の目が一瞬にして見開かれたのを見逃さなかった。
健一のずぶ濡れの姿を見たからだ。
「傘は?」
「忘れた」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
二人の間には雨音だけが流れていた。
「入れば?」
杏子は、傘を少し上げて、隣を空けるようにして言った。
健一からは横顔しか見えないので、表情はわからない。
「でも・・・」
「そんなびしょ濡れの人間を放っておけるような神経してないから!」
はっきりしない健一に杏子は苛立ちを隠せずまくし立てた。
「・・・ありがとう」
健一はゆっくりと杏子の隣へ並ぶ。
健一は、杏子よりも20cm近く背が高いので、杏子が持つ傘では、少し窮屈だったが、入れてもらっている立場で文句を言うわけにはいかなかった。
「もう、世話がかかるんやから!これ持って」
「は・・・はい」
杏子は、横目で健一を見た後、傘を渡し鞄を開け何かを探し出した。
「あった!」
ハンドタオルを取り出すと、少し屈み気味になっている健一の頭を乱暴に拭き出した。
「ちょっ・・・おまえ・・・」
「はい。あとは自分でしなさいね」
健一から傘を奪い、代わりにタオルを渡すと何もなかったかのように歩き出した。
「ありがとう」
健一は濡れた制服を拭きながら言うと、彼女は視線だけを健一に向けた。
その目は鋭いようで、そうではなかった。