秘密が始まっちゃいました。
私が悩んでいると、荒神さんが立ち上がり、勝手に私のベッドにダイブした。
プライベートスペースに飛び込まれて、慌てる私。


「ちょっとお!やめてくださいよ!私のベッド!」


「眠いんだよー」


「3も見るんでしょ!?ほら、起きて起きて!」


私は荒神さんの身体を引っ張り起こした。
荒神さんが眠そうに目をこすって言う。


「じゃー、なんか目が覚めるゲームしようぜ」


「ゲーム?」


「カップルごっことかどう?」


「はー?」


私は呆れた声でベッドに座る荒神さんを見下ろす。


「ごっこ遊びだよ。わかるだろ?
設定はー、交際二年目の倦怠期のカップルが深夜にDVDを見てるってことで」


全然わかんない。
妙な提案と設定付けに、私の目は完全に覚めてるけど。
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