秘密が始まっちゃいました。




昨日の涼しさとはうって変わって暖かい日射しの月曜日。

小春日和はピクニック日和。
あー、会社なんて行かないで景色の良い山野をピクニックしたいなぁ……。
なんて現実逃避気味に出社した私は、早速洗礼に合うことになる。


「望月ちゃん、おはよ~」


ニヤニヤ笑いながら近付いてきたのは、人事課の芳野お姉さま。
人妻なのに、女子高生のような浮かれようだ。
なに?
どうしたの?


「荒神さんと付き合うことになったんだってね!おめでと~!」


その周囲を気にしない大声の祝福に、私は凍りついた。
なんで?
なんでなんで?
なんで芳野さんが知ってるの?

そして、そんな大声で言うから総務部全員がこっちを見てるじゃない。

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