Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
最高のダチ
12月下旬に差し掛かった。

付き合いの多いセージは、この頃は忘年会で忙しい。


そして今日も…

いつもはセージを待って一緒に帰るけど、今日は1人で帰ろうとしてると…


「あれ、リュウ…
どーしたんだ?
セージなら、今日は忘年会だけど…」


「知ってるよ、サヤに用だし」

そう言って、ドカッと応接スペースに座り込む。


事務所には、他に誰も残ってないけど…
あんま二人きりで居たくない。

余計な誤解を招きたくないから。


「なんだ?
急ぐから手短かに頼むよ」


リュウは意味深に強い視線を向けて…

「最近どしたァ?

元気ねーし、目が死んでる」


「…!

…疲れてるだけだよ」


「ふ〜ん…

この前気になったけどさァ、
足のアザどした?」


セージに蹴られたトコだ…!

「…コケただけだよ。
つか、そんな事聞きに来たのか?」


「まーな…

もしかしてサヤもキツイ目にあってんのかと思ってな」


サヤも?

「"も"ってなんだよ!?」


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