Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「諦めんのかァ!?」

そう投げかけてきたセージさん。



なに言ってんだ、コイツ…

「はァ?
どーゆーイミだよ?」

と、睨んだ。


「アンタの好きは、その程度だったのか?って、聞いてんだよ」



アタシは鼻で笑った。

「オマエに何がわかんだよ?

マジで好きだからこそ、相手の幸せ優先するんだろ!」


「ふ〜ん…
アンタ予知能力でもあんの?」



コイツ!

バカにしてんのか!?




いや…


ただの酔っ払いだな。

話になんねぇ…




アタシはシカトして、再び帰ろうとした。



「人が話してんだろが」



あ〜

しつけーな!



セージさんは、アタシの肩を掴んだ。


「いーか?
何が一番幸せかなんて、そんな未来の事
誰にもわかんねんだ!

結婚話ブチ壊すワケじゃねんだから…

自分が一番幸せに出来るって信じて、
奪い取ってみろよ!」


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