Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
当然の事
その夜…


「ふふッ♪」

突然 笑いだして、オレの腕にしがみついてくる芽美(めぐみ)。


「…なに笑い?」

「だって!
尚ってば、電話したらすぐ来てくれるんだもん」



芽美はオレのオンナだ。

付き合ってもう、半年になる。



「今日は、たまたまだよ…」


「ん〜ッ、でも嬉しいッ」

そう言って、オレをベッドに引っ張った。


「ね…抱いて?」



オレは軽く微笑んで頷くと…

芽美に唇を重ねて、ゆっくりとベッドに
倒した。




「尚…ッ、今日…激し…ッ!」


芽美の声は、頭に入らなかった…




絶頂の瞬間…

「…
咲陽…っ…」




身体を解こうとすると…


「なに今のっ!!」

「…え?」

「今、サヤってゆったよね!?」




驚いた…


オレは無意識に咲陽の名前を呼んでた…



「…言ってないよ」

「ウソ!絶対ゆったもん!!」


オレは芽美を引き寄せて、なだめるようにキスをした。



「芽美…

聞き間違いだよ…」


< 43 / 316 >

この作品をシェア

pagetop