Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
「入院の準備は、親に頼めんのか?」


「…

いや、地元F(県)なんだ…
ゴホッ、でもダチと住んでるから大丈夫だよ」


「え…?

もしかして、その頃から 尚と知り合いなのか?」


「…

まぁ…軽くな…」


セージさんは少し切なそうな顔をしてた。








それから、しばらくして…


ほーらみろ!と言わんばかりに、冷ややかな目で重圧をかけてくるマユキ。


「ごめん…

(入院の)荷物、助かったよ」


「ま、アンタには丁度いいかもね。
強制的に休めるし」

と、ため息をついて…

「けど…

この程度ですんでよかった」

って、照れくさそうに呟く…



あーもマユキ、大好きだ。

「…寂し?」


「ワケないでしょ、久々のんびり出来る」



マジか!?それ!!

ぶっちゃけ迷惑だったのか!?



「冗談よ。
早く治して帰っといで」


びっくりさせんなよ…

「うん…」



"帰っといで"
マユキは家族みたいなもんだな…


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