Stray Love II 〜ナミダの軌跡〜
マユキとセージさんは、毎日来てくれた。


2人がカブる事もあったけど…
先に居た方が譲って帰ってた。

マユキは簡単に心を許さないから…
3人で絡む事はなかった。




「このクソ忙しい年度末に、毎日来てんなよ」

もしかしてセージさん…
お見舞いの時間分、残業とかしてんじゃね?


「…

咲陽ちゃんって、ほんと素直じゃないな…

つっか、忙しいから咲陽ちゃんで元気補充してんだろ?」



そんなクサいセリフ、サラッとゆーなよ!


あーも、照れくさい!



「けど、元気になってよかった。

守りたいっつったのに、守れなくてごめんな…」

そう言って、アタシの髪を撫でる…



う…わ…

なんかドキドキする…



「あ…れ?
俺に反応してる?」

艶っぽく見つめる…


「…してねーよ」


「しろよ!」

って、無邪気に笑って…

「好きだよ、咲陽ちゃん」

眩しそうに見つめるセージさん。


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