マー君2(原作)
誠はその三つの店を眺め、ゲーセンの方に視線を移す。

「まあ、一樹と美代のいざこざはいつものことだけど。あと、その台詞もな」

そう言いながら、ゲーセンに歩を進める。しかし、一樹は誠の肩を掴み、ゲーセンから遠ざける。

「今日はそういう気分じゃあない。今は静かな所にいたんだ」

「ちぇっ、なんだよ。ノリワリーな。あれやろうぜ、マー君ガンシューテング」

「ああ、あれか」

一樹は足を止め考えた。

マー君ガンシューテング。

三年前にあった世界の常識を覆した大事件--マー君怪奇事件を元に作られたゲームだ。あの事件は謎のテロリストにより、未知なるウィルスが世界中にまかれるという恐ろしいものだった。

未知なるウィルスに感染した者は自信の網膜から特殊な光を発し、周りの人間に恐ろしい幻覚を見せるというが。

主人公は黒の仮面の一員となり、迫りくるマー君=感染者を倒していくという、まあそのままガンシューテングだ。

何故か、最近また人気が上がってきている。

「まあ、少しだけならな」

一樹は知らず内に許可していた。誠の心情を悪くしたくないとかそういうものじゃあない。何かがそうさせたのだ。

今さらあんなゲームやりたくもないのに。
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