マー君2(原作)
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「君は知らない。君は真実を知ろうとしない。ただ逃げているだけだ」

声がする?

「僕は君を助けたい。このままじゃあ君は恐怖に飲み込まれる」

誰だ?

「強くならないといけないんだ。そうしなければ、勝てない」

誰に勝つんだ?

「恐怖は弱い意思を飲み込む。強い意思を持たなければ--」

目の前が明るくなっていく。その中央に小さな子供が見える。一樹はその子供に手を延ばしたが、届かない。子供は光に包まれ消えた。

「この悪夢は君自信の力で退けるしかない」

その言葉を最後に光に包み込まれた。

と、次の瞬間。

視界が開け、自分の部屋が入り込んできた。気付くと、ベッドの上で眠っていた。どうやらかなり眠っていたらしい。

着ていた学ランのズボンのポケットから携帯電話を取り出す。そして時間を確認する。

「朝の1時か。寝過ぎたな」

重い体を起こし、学ランを脱ぐ。しかし、ハンガーにかける気力もなく、そのまま床に脱ぎ捨てる。

学ランを脱ぎ、黒い学校のジャージに着替えると、ようやく眠気が覚めてきて、二度寝するにも足が向かない。

そこで暇潰しに、デスクの上を陣取るデスクトップの前に座り、ネットをすることに。
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