理論と刀と恋の関係。
。₀:*゚✲゚*:₀。
「…寝て、しまったようですね」
すーすーと僕の腕の中で寝息をたてる彼女を、山南さんが微笑ましそうに見つめて言う。
「そりゃ、疲れるよなー。
初心者なのに、相手が中村くんだぜ?」
平助が頭の後ろで手を組みながら茶化すように続けた。
「ここ数日、顔色もあまり優れていなかった。
僅かな睡眠しかとっていなかったのではないか?」
一くんの発言に僕は “えっ?” と声を上げる。
「確かに、この10日間、遥花さんはほぼ毎日4時半頃にはもう起きていたけど…。
だからこそ、夜くらいはちゃんと寝かせなきゃと思って、9時頃には布団に入ってましたよ?」
そう、あの異常な就寝時間の早さは、ただ単に僕が眠かったからという理由だけじゃなかったのだ。
…まあ、僕が眠かったというのが無いとは言わないけどね。
そこに、土方さんが口を挟む。
「俺が夜11時から2時半くれぇまで仕事で起きてたとき、お前の部屋にも薄らだけど灯りが点いてたぞ?」
「はぁ!!?」
(じゃあ、彼女は僕が寝てから起きて何かやって、そこからまた寝て、4時半から朝稽古をしてたってこと?
…10日間も!?)
僕は腕の中で眠る彼女の顔を覗き込む。
でも不思議なことに、彼女の顔には隈1つない。
「総司…遥花チャンの目の下に付いてる、肌色の粉みてぇのは何だ?」
左之さんの発言にみんなが彼女の顔を覗こうとする。
(目の下の、粉…?)
彼女の目の下をそっと指でなぞると、僕の手に確かに肌色の粉が付いていた。
(…化粧か!)
ぴんときた僕は、爪を立てない様に気をつけながらも、彼女の目の下を擦った。
汗のせいもあり、粉がぽろぽろと落ちてゆく。
2、3回擦ると、彼女の目の下にはくっきりとした隈が浮かび上がった。
「…寝て、しまったようですね」
すーすーと僕の腕の中で寝息をたてる彼女を、山南さんが微笑ましそうに見つめて言う。
「そりゃ、疲れるよなー。
初心者なのに、相手が中村くんだぜ?」
平助が頭の後ろで手を組みながら茶化すように続けた。
「ここ数日、顔色もあまり優れていなかった。
僅かな睡眠しかとっていなかったのではないか?」
一くんの発言に僕は “えっ?” と声を上げる。
「確かに、この10日間、遥花さんはほぼ毎日4時半頃にはもう起きていたけど…。
だからこそ、夜くらいはちゃんと寝かせなきゃと思って、9時頃には布団に入ってましたよ?」
そう、あの異常な就寝時間の早さは、ただ単に僕が眠かったからという理由だけじゃなかったのだ。
…まあ、僕が眠かったというのが無いとは言わないけどね。
そこに、土方さんが口を挟む。
「俺が夜11時から2時半くれぇまで仕事で起きてたとき、お前の部屋にも薄らだけど灯りが点いてたぞ?」
「はぁ!!?」
(じゃあ、彼女は僕が寝てから起きて何かやって、そこからまた寝て、4時半から朝稽古をしてたってこと?
…10日間も!?)
僕は腕の中で眠る彼女の顔を覗き込む。
でも不思議なことに、彼女の顔には隈1つない。
「総司…遥花チャンの目の下に付いてる、肌色の粉みてぇのは何だ?」
左之さんの発言にみんなが彼女の顔を覗こうとする。
(目の下の、粉…?)
彼女の目の下をそっと指でなぞると、僕の手に確かに肌色の粉が付いていた。
(…化粧か!)
ぴんときた僕は、爪を立てない様に気をつけながらも、彼女の目の下を擦った。
汗のせいもあり、粉がぽろぽろと落ちてゆく。
2、3回擦ると、彼女の目の下にはくっきりとした隈が浮かび上がった。