理論と刀と恋の関係。
「うわ…ひっでぇ隈」



永倉さんが顔を歪めた。



「うむ…早く寝かせてやらねば」



近藤さんはよしよし、と遥花さんの頭を撫でながら言う。



「そう言えば…総司、先程彼女と話していた “賭け” とは何のことですか?」



山南さんが言うと、ばっと皆の視線が僕の方に向く。



「あぁ…。

今日の試合で、彼女が負けたら彼女はもう2度と剣を持たない事を約束する。

ただし、彼女が勝ったら道場への立ち入りを今後も許可する、ってやつですよ」



思えば、こんな滅茶苦茶な条件、よく彼女は呑んだなぁ…なんて、今更ながら感心する。



それに反応したのは土方さんだった。



「あ゙?

総司てめー、無許可で何言ってやがる」



それを諌めたのはやはり、器の広い近藤さんだ。



「はははっ。まあまあトシ、いいではないか」



「チッ…お前、今度ちゃんと説明しろよ」



僕はそんな彼に軽ーく返す。



「はーいはい。

分かりましたよ、ひ・じ・か・た・さんっ

あ、僕は彼女を寝かせてこなきゃなので、お先に失礼しますねー」



そして、彼女を抱き上げ全力疾走。



僕のカンが正しければ、きっとあと3秒位で鬼が大噴火___________



「くっそあんのやろう!!!

もっとマシな返事は出来ねェのか!?」



___________ほら、ね。



くすっと笑いを零しながら、僕は廊下を走った。
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