太陽のあいつ《完結》
「…何これ??」


「ケーキだよ!!
今日はクリスマスだろう!!」


「あ、そうだよね…」



アツシは
ダンボールをテーブル代わりにし、
ケーキを置くと、
箱からゆっくりと出した。


中から
小さなサンタと
トナカイが乗った
ケーキが現れる。


生クリームで
デコレーションされたケーキを
アツシは嬉しそうに眺めた後、
俺に顔を向けた。



「…どうした??
ケイタ…元気ないな?」


「……ううん…。
そうじゃない…」



だんだんと視界がぼけや始める。



「…アツシとクリスマスを
一緒に過ごせることが嬉しいんだ」
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