心も、とろけるほど愛して
そ、そんな事ないから・・・でも何だかピンと来ない。
社長のスケジュールを手帳に書き込んでいると目の前にある電話が鳴り手に持ったボールペンをデスクの上に置いて受話器を取った。
『はい、社長室、七瀬です』
『東堂さんは、いらっしゃいます?』
・・・危険な香りのする女の人の声
『失礼ですが、どちら様でしょうか?』
『月子と言っていただければ分かります』
『は、はい、畏まりました、少々お待ち下さい』
私は、電話を保留にし社長に声をかけた。
『社長、月子様から、お電話が入っています』
『分かった』
社長はコホンと咳をすると奥の部屋へ入り受話器を手に取った。