心も、とろけるほど愛して



エレベーターのボタンを押し、いつものように身だしなみを整え



髪が何処か跳ねていないかをツルっとした鏡のような壁で確かめる。



「・・・大丈夫」



マツ毛も取れていない。



頬は赤くなっていないか...大丈夫。



私は、唾を飲み込みシルバー色に光っているドアの前で



一旦止まり深く深呼吸をしてから左指でボタンを押そうと思った。



来てしまった、来るつもりは、これっぽっちも無かった。


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