心も、とろけるほど愛して
昔なら嬉しかったはずなのに今は、酒井さんの触れる指先が乾いたアスファルトのように感じる。
「や、止めて下さい」
カラダに触れている手を離し両手で思いっきり突き飛ばすと酒井さんは、後ろへ倒れ唖然とする。
私はめくれ上がったスカートを下ろし乱れた呼吸を整えた。
「酒井さんの事好きだけど、昔とは違います、今は心が温かくなりたいの、きゅうって抱きしめて欲しいだけなの」
下唇を軽く噛み、涙が零れそうになる。