かけがえのない親友
1章


友達ってなんだろ?

友達がいるからなんなの?

友達なんて作りたくも欲しくもない。

わたしは1人が一番好きだし落ち着く。



チャリチャリーン♪

「あすかー?早くしないと遅刻するわよ」

『わかってるってー!いま下おりる。』

朝は決まって食パンにバターを塗って食べる。もうこれがさいこー!!

『行ってきます』

「行ってらっしゃい♪気をつけてねー」

気をつけてねー。って私は高2だよ?
もう子供じゃないんだからやめてよ。


わたし、高校2年の蔵下飛鳥。

父の仕事の転勤でこの町に引っ越してきた。

正直いや。

だって引っ越すってことは新しい学校に…

もう考えるだけで憂鬱。 

新しい学校行っても友達なんて作りたくない。 

だって作ったところで気使うしいろいろめんどう。

だから、私には友達なんていない。


ケータイの時計を見るともう8時55分!

今から向かう学校は9時からだから…

「あー、もう初日から間に合わないよー!」
 
ダッシュで学校に向かった。


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