《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
その笑顔がまた、お父さんの淋しさと、切なさを誘う。

お父さんは『早く行け。』と、きつく言った。

きっと…強がりだ。

英美はそう思ったが、口には出さず玄関の扉を開けた。

愛美の手を持ち手を振る。

お母さんは嬉しそうに手を振るが、お父さんは茫然としている。

英美は扉を閉め、弘樹の後を追った。



家に戻り、ご飯の支度を始める。



ご飯を作りながら今日のことと、昨日のことを考える。

互いの実家に遊びに行き、愛美が可愛がられる。

その風景を笑顔で見ていることが、幸せなことだと知った。
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