《実話》Last Love〜命を懸けた愛〜
「もしもし?

森山ですけど…」

こんな朝早くに電話をかける非常識者に、少し怒った口調で電話を取った。

「朝早くにすいません。

市民病院ですが…

奥様の陣痛が始まりました。」

慌てているのか看護婦は早口で言葉を並べた。

電話口から聞こえる緊迫感に『すぐに行きます。』と伝え受話器を置き、愛美と誠人を起こした。

愛美も誠人も眠たい目を擦りながらもなんとか体を起こした。



急いで支度をして車を飛ばす。

朝早いから道は空いており、スムーズに病院に到着した。
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