冷たい彼は旦那さま
「……ただいま」
仕事を早く終わらせ、帰ったのはいものの遥はまだ帰って居なかった。
遥の帰りを待っている間は時間が長く感じた。
遥のご飯に慣れたせいか、コンビニで買った弁当が不味く感じた。
痺れを切らした俺は、遥を探しに出ようとした時だった。
「大地、もうここでいいよ」
そう、遥の声が聞こえたのは。
気づかれないようにそっと玄関を開けると、遥と親しげな男子がいた。
「じゃ、おやすみ」
「うん。おやすみ」
そう、笑った遥。