冷たい彼は旦那さま


きっとサツキさんも食べてないんだ。


ここはやっぱり私が譲るべきだよね?


「わ、私何だかお腹いっぱいなんです。サツキさんどうぞ食べて下さい。わたし、お風呂にお湯溜めないといけないんで」


そう言い残し私は逃げるようにお風呂場へ走った。


私何してるんだろ。


本当は翼さんと食べたかったのに。


全然可愛くない。


「はぁ……」


ため息を吐きながらも私はただ溜まるお湯を眺めていた。


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