冷たい彼は旦那さま



「……大地、怒ってた?」


「複雑な男心だよ」


なんて千秋は言ってたけど、よくわからなかった。


「……今日はもう帰る」


「え、遥!?」


「ごめんね」


ははっと曖昧な笑みを残して、教室を出た。


午後の授業開始のチャイムが校内に響く。


「初めてサボっちゃった…」




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