冷たい彼は旦那さま


そこには、お風呂から上がりの翼さんが立っていた。


まだ濡れた髪から水滴が頬を流れ、首筋を流れる。


たったそれだけなのに、翼さん相手だと厭らしく思える。


恥ずかしくなりパッと顔をそらす。


「ごめん、何度も呼んだけど気付かなかったから」



「あ、ごめんなさい。どうかしました?」



「ちょっと話があって」



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