おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
電話を終えた私は興奮覚めぬままにテレビを見ている陽に親友の近況報告をする。
「ねえ!ねえ!花菜が妊娠したって!!」
「ええ!?」
花菜は私の旦那様である陽とも顔馴染みであった。
つい最近結婚式にも出席していた陽は急な報告に面食らっていた。
「へぇ~、もう?早いね」
「早くはないよ。もう結婚したしさ」
そっかー…と言いながら宙を仰ぐ彼に捲し立てるように話を続ける。
「今年中に私も妊娠したら同級生みたいだよ?」
「そうなの?」
十月十日の妊娠の常識も知らないのかな?
少しだけ呆れながらも今まで閉め続けていた扉をやっと開くように提案する。
「そろそろさ…子ども考えてみる?」
もしかしたら陽は、私よりもずっと早くそう思ってたのかもしれない。
そうだねって言いながら嬉しそうな顔を見せてくれた。
この時夢見た明るくてあったかい幸せを目指して今も私は走り続けてる。
長くて暗いトンネルみたいな今を走り続けられるのは、あの顔がもう一度見たいから。
今度は3人で…。
「ねえ!ねえ!花菜が妊娠したって!!」
「ええ!?」
花菜は私の旦那様である陽とも顔馴染みであった。
つい最近結婚式にも出席していた陽は急な報告に面食らっていた。
「へぇ~、もう?早いね」
「早くはないよ。もう結婚したしさ」
そっかー…と言いながら宙を仰ぐ彼に捲し立てるように話を続ける。
「今年中に私も妊娠したら同級生みたいだよ?」
「そうなの?」
十月十日の妊娠の常識も知らないのかな?
少しだけ呆れながらも今まで閉め続けていた扉をやっと開くように提案する。
「そろそろさ…子ども考えてみる?」
もしかしたら陽は、私よりもずっと早くそう思ってたのかもしれない。
そうだねって言いながら嬉しそうな顔を見せてくれた。
この時夢見た明るくてあったかい幸せを目指して今も私は走り続けてる。
長くて暗いトンネルみたいな今を走り続けられるのは、あの顔がもう一度見たいから。
今度は3人で…。