おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
「え!花菜ったら妊娠したの!?」
そんなもどかしい想いを抱えていた頃、転機は訪れた。
10年来の親友である花菜が妊娠を打ち明けてくれた。
「うん。この前、産婦人科行ってきたよ」
「へぇ~!すごいね!おめでとう!」
花菜はつい最近入籍したばかりだった。
妊娠についてネガティブな感情ばかりしかなかった私は花菜に
「花菜が先に妊娠したらいろいろ教えてね」
なんて常々話していた。
先を越された…なんてその時はこれっぽっちも考えることなく、親友のおめでたい報告を自分のことのように喜んだ。
「麻那がもし今年中に妊娠したら同級生だよ?ちょっと考えてみれば?」
「あ、え?そっかー…うーん、私は花菜が産んだら考えよっかな」
「そう?」
そんな他愛ない話を続け、長電話をようやく終えた時にまた考えが巡る。
花菜の子と同い年か~
ママ友ってやつになるのかな?
「ママ友」という単語に少しだけ憧れをもっていた私は単純なことに親友の言葉をもう一度思い出す。
今年中に妊娠したら同級生だよ
そんなもどかしい想いを抱えていた頃、転機は訪れた。
10年来の親友である花菜が妊娠を打ち明けてくれた。
「うん。この前、産婦人科行ってきたよ」
「へぇ~!すごいね!おめでとう!」
花菜はつい最近入籍したばかりだった。
妊娠についてネガティブな感情ばかりしかなかった私は花菜に
「花菜が先に妊娠したらいろいろ教えてね」
なんて常々話していた。
先を越された…なんてその時はこれっぽっちも考えることなく、親友のおめでたい報告を自分のことのように喜んだ。
「麻那がもし今年中に妊娠したら同級生だよ?ちょっと考えてみれば?」
「あ、え?そっかー…うーん、私は花菜が産んだら考えよっかな」
「そう?」
そんな他愛ない話を続け、長電話をようやく終えた時にまた考えが巡る。
花菜の子と同い年か~
ママ友ってやつになるのかな?
「ママ友」という単語に少しだけ憧れをもっていた私は単純なことに親友の言葉をもう一度思い出す。
今年中に妊娠したら同級生だよ