おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
明るい空を早く見たいのに。


風を感じて、あたたかい太陽の光の中で青々とした空を見たいのに…………



長い、長い真っ暗なトンネルの真ん中で、右と左と方向がわからなくなってしゃがみこんでる。

私の心の中はそんな状況だった。







私の子宮は赤ちゃんを育ててあげることができないの?


またあの地獄を、何回も何回もくりかえしてしまうの?


またくりかえすくらいなら、いっそこのまま…静かに暮らした方がいいの………?






あの時の絶望と、恐怖と、心の痛みを考えただけで、私の頭はそれ以上考えることを拒絶する。
もう2度とあんな悲しい思いはしたくない。

もう2度と………







でも。

それでいいの?

また目を背けて、恐れるだけ恐れて逃げちゃっていいの?






私の出した答えは1つしかない。

諦めたら空に忘れ物を取りに帰っただけのあの子の帰る場所がなくなってしまう。


あの子は、雨を降らせて雷まで使って私たちを
呼んでくれた。

私たち家族の顔を…必ず帰る場所を忘れないように……………。






私が諦めてどうするのよ!!







まずは、知らなくちゃならない。
今の私がおかれた状況を…。



意を決して子宮奇形のページを開く。


知るために。

あの悲しみを繰り返さないために、今できるのは何かあるのか。

私に希望が残されているのか。

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