おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
今、願う私の幸せは、赤ちゃんが無事にきてくれて3人で暮らすことだな………



思いながら毎日過ごした。


綺麗すぎて、見てるだけで幸せが舞い降りてきそうな胡蝶蘭に水をあげながら。


いつしか、胡蝶蘭から始まって、家の中は観葉植物や、鉢植えだらけになった。






寂しさを紛らわすため、何かに構っていたかった。

何かに夢中になっていないと、暗い心に負けてしまいそうで。

毎日たくさんの植物に、行き場のない気持ちをぶつけていた。




そして、避妊解禁の日を迎えて、次を目指して歩き出した。





夏に始めた基礎体温を再開して、体温の上下からタイミングを推理して……

それに加えてオリモノの状態から排卵日を予想する方法まで実践した。





赤ちゃんのためだから!




って、間違ってないけど………


間違いではないけど…………



「赤ちゃんのためには今日しかないよ。今日仲良くしようよ。」



って。

そんな言葉……陽の気持ちを考えていたんだろうかって疑問になる。





前を向いてたけど、
前しか見えてない。




早く!

早く!!

一刻も早く!!







暴走列車みたいに、その月の生理がくる前は毎日考えてた。



絶対来ててね。
絶対にねって。






親はさ、
【立つ木の上から見てると書く】

っていうでしょ。




じっと見守っててあげなきゃならなかったのに…




おかあさんになりきれてない私は……
じっと待っててあげることができてなかった。





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