おかあさんになりたい。 ~天使がくれたタカラモノ~
もうすぐお正月を迎えるという慌ただしい日。


私はその元日を迎えるのに気が重くなっていた。



結婚している身にとって正月というのは子どもみたいに手放しで喜べるものじゃない…

しかも今年は…
すごく気が重い理由がある。




私は義実家にはとても恵まれ、義父や義母もきさくて、可愛がってもらっていた。

姑問題がどうの…と様々な人から脅されていたけれど、義両親はどちらも話しやすく、帰るのも楽しみなくらいだった。



でも…


それでも、赤ちゃんのことがある…





赤ちゃんのことは落ち着いてから陽が伝えてくれた。
義両親も私を心配して、様々な贈り物をしてくれた。
本当に恵まれてると思う。



「赤ちゃんが産めない嫁なんていらない!」
なんて言われた流産経験者もいるんだって…


信じらんないくらいヒドイ言葉。






それに比べたら私は、正月休みに帰っても、きっと優しくお義母さんは言ってくれると思う。

「次がまたあるから気にしないで…」

って。




でも、義両親にとってはあの子は産まれていたら初孫だったから、きっと楽しみにしていたはず。




なんて謝ればいいのかわからないよ…


そのめでたい正月の席でどんな顔していたらいいんだろう………







行きたくない…


行きたくないよ………






赤ちゃんができてたら…



もしもあの子が帰ってきていたら…それを理由に帰らなくていいのに…





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