双子姉妹の胸キュン恋愛道!



「あれ?何だかこっちにくるね。」



呆然と見つめながら呟いた初音に元樹も不思議そうな顔をしながら合わせる。



「花壇に用があるのかな?」



女性はついに花壇に到着すると、扇子を仰ぎながら、元樹をまっすぐに見つめた。



「ぼ、募金ならいつもしてますけど。」



さすがに元樹も少し動揺している。



「あなた、お名前は?」



「金沢…、元樹です。」



女性は持っていた扇子を横にいる男性に渡すと、空いた手で元樹の頬を撫で始めた。



「可愛い顔してるわね。」



「あ、はぁ…。」



元樹も突然の事で言葉が出ない。


どうして馴れ馴れしく元樹君を触ってるの?


初音は隣でその女性を少し睨みつけた。



「元樹君、放課後、1組に来て。」



女性はその一言を伝えると、颯爽と校舎に向かって歩いて行った。


何だったのだろう…。


初音は暫くその女性を眺めていたが、1つ気になる事があった。


1組…、私のクラスじゃん。


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