三行ラブレター
「ねえ、陽ー早くホテル行こうよー」
「でかい声で言うなっつの」
「もう我慢出来ないんだもん!」
それは坂田陽と先輩ギャルだった。
愕然としながら日向の袖を引っ張れば
「なに?」と気づいてないらしい日向は問いかけてくる。
「やばい。ばれたらやばいよ」
「は?誰にだよ」
「…気づかないの?!坂田とギャルが居る!」
私の声は一際目立ち、此方に向かっていた2人に気づかれた。
あー大失態!
私たちを目の前に、坂田は面白そうに言葉を放つ。
「よぉ、日向センセ」
「…げ(もっと早く言えよな!)」
「(だから言ったでしょ!)」
小声で会話をしながらサッと日向の後ろに隠れた。
すると先輩ギャルは「日向先生の彼女ー?」なんて覗いてくる。
覗くなー!見るなー!!離れろー!!!