少年陰陽師 奥州平泉奇譚

インターバル2

平敦盛というと

無官の太夫として知られているよ。


平氏には数々、官職を持つ者がたけれど


敦盛は年若いこともあって、官職をまだ持たないまま殺されたんだ。

自分の息子と同年代の敦盛を逃がそうとしながらも、味方が見ている前では逃がすわけにもいかず


源氏方の熊谷はやむ無く敦盛を手にかけたんだ。


敦盛の着物の懐から、青葉の笛を見つけて

一ノ谷の合戦前に敵陣から聴こえた優美な笛の調べが、敦盛だったのかと悟るんだよ。


哀しい場面だよね。



敦盛舞っていう舞があるんだよ。

織田信長が、戦の前に好んで舞ったとも言われていてね。

あの本能寺の変の時も、明智光秀に攻めいられる前に、舞ったとも言われているよ。



人の人生なんて儚いものだから
精一杯、1日1日悔いのないように生きたい。


みたいな意味がある舞いだよ。


信長らしいと思わない!?







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