少年陰陽師 奥州平泉奇譚
それに半分、人ではない体は時々『精気』を分けてもらわなきゃ体力や『気』の力を人並みに保っていられない体質らしい。



草木や花に触れ、蜜を吸ったりは当たり前。

体力や気力の消耗が激しい時には、もっと求める。


特定の場所から沢山、分けてもらうと木や花が病気になることがあるから、できるだけ沢山の場所から生気をわけてもらうことにしてる。


でもね。
忙しくて出かけられない時や、酷く体調が悪い時は人肌に触れ、霊力宿る左手から『精気』をこっそり頂いたりもする。


僕の左手の力は、風水のおまじないを掛けた手甲で封じてはいるけれど、まぁ、自分の正体がばれないように慎重に、色々考えて行動している。


僕は、存外ひどく軽い奴だと思われてるだろうな。




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