レディ・リズの冒険あるいは忠実なる執事の受難

 命じられてパーカーはアンドレアスに電話をかける。受話器を置いて、返事を主に告げた。
「明日、昼食をご一緒にいかがですか——だそうですよ。近所の店から事務所に配達させるそうです」

「では、そのように手配してちょうだい」
 アンドレアスとの面会の予定を取り付けたパーカーに、エリザベスは続けて言った。
「それとダイヤモンドのルースが入っていたわよね?」
「ございますよ。明日、業者に引き渡す予定ですが——」
 ラティーマ大陸では、上質のダイヤモンドが算出する。
 
 エリザベスの持っている土地にも鉱山があったから、大陸にいる間に、採掘からルースへの加工まで自分のところで手がけられるようにエリザベスは手を打っていた。
 こちらでは、それを宝石を商う業者に売り渡している。
「三つ、わたしの個人的な用途に使いたいの。帳簿につけて三つ買い取りしてちょうだい。それと加工してくれる業者を見つくろって。サファイヤを一緒にあしらいたいから、宝石も扱っているところがいいわ」
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