這い出ろ!サダ子さん
「ああ、知ってるだろ?コンビニ」

「いえ…」

フルフルと首を横に振る貞子。

「私、1951年生まれの田舎の島育ちなもので…そんなのなかったんです」

「1951年っ?随分昔だな、お前何歳なんだよ」

「享年17歳です♪」

明るく言うな。

そんな昔なら、確かにコンビニもなかったかもな。

俺はコンビニ袋をガサゴソと漁り。

「お前も食ってみるか?二つ買ってきてるから」

貞子に冷やし中華を差し出す。

「い、いいんですか?」

「うん、そんな高いもんでもないし」

「じ、じゃあ…遠慮なく…」

貞子は冷やし中華を受け取る。

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