イジワルなキミの腕の中で
これが噂に聞く壁ドンッてやつですか?
そんなことが頭をよぎったけど
目の前にいる先輩のことで頭がいっぱい。
顔のすぐ横に手を付いて私を見下ろす先輩は妙に色気がたっぷりで。
だけどなんとなく冷たく思えるのはその鋭い瞳のせい。
「お前本当にわかってんの?」
固まったままどうすることも出来ないでいた私に先輩が耳元で小さく呟く。
「俺の彼女だってこと」
……えっ?
返事の代わりに顔を見上げれば
拗ねたような瞳と視線が重なった。