オレンジの片想い
蒼真と話すのって本当飽きないなって思う。ついこの前まで男子と話すなんてあり得ないことだったのに変わったな。変われたのも蒼真のおかげなんだけどさ。
「あー、雪葉と話すの飽きねえな」
「.....えっ?」
びっくりして左隣を見ると、ばっちり目があう。すると彼が目をそらす。そしてどちらからともなく赤くなってしまった。普段目があったってこんなことならないのに。
「...そんなに驚くなよ」
「だ、だって、急に言われたらびっくりする」
それに、わたしも同じこと思っていたから。
「____じゃあ、今から配るプリントを少し時間とるので解いてみてくれ」
英語教諭がそういいプリントをもらうと、みんなそれにとりかかるから小声で話しても目立ってしまう。だから話の途中だったわたしたちの机と机の間は変な空気が流れちゃって少し気まずかった。
「じゃあそこまで。黒板に答え書きに来てもらうぞ」
解く時間が終わって先生が数人指名して、その人たちが黒板で答えを書く。わたしと蒼真は指名されず、沈黙。それがどうも気まずくてわたしから話を始めようかと、話しかけようとしたら、わたしより先に蒼真が話し始めた。
「....俺は雪葉と一緒にいて楽だしたのしいって思ってんだけど、雪葉はどう?」
蒼真はこちらのことを見ずに、まっすぐ黒板を見つめてわたしにそう問いかけてきた。