白い闇に囚われてー刹那の風花ー【完】


トキさんに挨拶をしてから、自分までいる必要はないと言って辞したそうだ。



……ほんとのところ、こいつも二人きりにさせる気なんだろう。
 


二人して滝篠家を出た。






「ふーならもっと反対すると思ってた」
 


昨日に続き、刹那との帰り道だった。



刹那は俺にとって安定した位置、と言うか……すごく自然にいてくれるから、いいな。




「してるよ。実はものすごい反対してる。壱星を殴らなかったのが奇跡なくらいだよ」
 



でも。








「理波ちゃんがすきになった人で、相手も理波ちゃんをすきなら、俺は応援するだけだ」





< 177 / 385 >

この作品をシェア

pagetop