続・銀髪姫と不良幹部
まさかだけどこの電話の相手って…っ。


耳から携帯を離し、画面を見る。


っ…これは…ヤバイですね。


相手は予想通りの史音でした。


…なぁんて、悠長に考えてるヒマなんてないんだけどね。


でも少しだけでも現実逃避したいんだよ。


『おい、依亜』


…はぁ、もう黙るのもおしまいか。


「…史音?どうしたの?」


どうしたのなんて、理由知ってるくせに。


それでも私は説教だけは嫌なんだ。


特に史音と雄吾のはっ!!


『どうしたじゃねぇよ。どこにいんだよ』


声低いじゃん!


うわっ、マジギレ⁉︎


「きょ、教室?」


『教室?メール送っただろ。早くこい』


ブツっ。


一方的だね⁉︎


いったいなんだったの⁉︎


はぁ…史音は本当に私のこと好きなのかな…。


何か不安になってくるよ。


「……………史音のバァカ」


ブーブー。


「な、なに⁉︎」


また電話ですか⁉︎


しかも史音だし!


もう怒られるとかいいや。


命があるうちに行っとこう。


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