マリの毎日

第3話マリとスクールデイズ

「うるあぁあぁっっっ!!!」

「ルイコ……五月蝿い……」


ただいま、深夜練習中。

やはりルイコはその日の夕方から、テニススクールの中のクレイコート一面を(勝手に)貸しきって、猛特訓を始めました。


しかし、ルイコ五月蝿い。
気合いの入り方が尋常じゃない。漢字で言っちゃうほど、五月蝿い(うるさい)。


「ルイコお……パンクさせるの、20球目」

「お黙りなさいっ! 次はあんたの番でしょ!? おらおら壁打ち、さっさとやる!」

「2人で練習なんて、レパートリー少ないに決まってんでしょお!?」

「さっさと、やれ」


ルイコの顔は、はんにゃさながら。


「……はいはい、やりゃーいいんでしょ。やりゃー」

「ほらもっと強く! どこ狙って打ってんの、ノーコン! ほらそここの前に注意されたばっかりじゃない! ……ったく、あんたの*バックはいつになったらきれなくなるの?」


ルイコの嫌味ったらしい言い方に、マリはカチンとくるも、否定できないのが悲しい。


「ふーんだ。でもルイコなんて、*ファーストきれるじゃんっ!」

「口答えしてんじゃないわよ!」

「したくもなるわ!」


結局のところ、相も変わらずギャアギャア騒ぎまくってる2人。
その頃ヨシ&ワリは……



zzzzz……(´H`)。oО(ユメヾ´∀`ノ)





……寝てました。勝つ気はあるのか! 試合まで時間はありませんっ!






*割と不必要な補足知識★
バック…左で打つこと
ファースト…上から叩きつけるよーなサーブ


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