あの花のように


次の日は珍しく早めに部活に行って


一人で黙々と描いていた。


その様子を見て先生が目を丸くしていた。


「…さん葵さん!」


「は、はい!」


集中していて気付かなかった…


「熱でもあるんじゃないですか?」


あまりにも私がおとなしくて驚いたのか、先生は心配そうにした表情で聞いてきた。


「いや、至って平熱です。それより時間ないので描きます」


そう言ってひたすら描いた。
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