あの花のように

大事だから



***


「ねえ、葵ってどこまでいったの?」


突然、部活の時間に里奈が聞いてきた。


「いつ?」


「…捺とどこまでいったのってこと!」


「どこまでって…里奈はどうなのよ?」


「キスくらいはしたけど?」



「え!嘘!?」



「その様子だと、葵達はまだっぽいね」



「キスどころか…手もつないでないよ」



「え!それ、やばいね」


「なっちゃんにいっつもかわされるの…」


「あらら~」



もしかしたら私のことそこまで好きじゃなかったりして…
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