あの花のように
「よっ」
誠也が片手を上げて言った。
「いやいや、“よっ”じゃないから」
「風呂なら入って来たから臭くないはず!」
「じゃなくて…部活は?」
「あ〜それね、今日熱中症の人いっぱい出て切り上げることになった」
なっちゃんもこくりと頷く。
「とりあえず上がらせて~」
「いや、捺の家行こ」
「え!俺の家?別にいいけど…?」
「私の部屋のエアコン壊れたから」
「そういうことか!」
そうしてなっちゃんの家に行くことに。