恋色涙~君たちの恋~
           こうたside

 目の前でさよが泣いている。

 俺は我を忘れてた。

 ただ、さよが好きで好きで……

 欲望を我慢できなかった。

 そのせいでさよに怖い思いをさせてしまった。

 あーーーーーー!

 俺、最低だ。

 俺は髪をグシャグシャにしてさよにごめんと言って部屋を出た。

 部屋をでてすぐ俺の脳内はさよの泣いているところで埋まっていた。

 さよを泣かせた。

 俺のなかでは俺が許せなかった。

 いつも笑顔で笑うさよが好き。

 もちろん困ったり怒ったりするさよもすき。

 俺はさよの全てに惚れてる。

 
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