恋色涙~君たちの恋~
            かなみside

 私はさよと離れ隼人のところにむかった。

 お気づきだったでしょうが、私は隼人先輩のことを隼人と呼ぶようになりました。

 昨日の帰りにいろいろありましてですね……///////////

 私がニヤニヤしながら階段を下りていくと隼人の姿が見えた。

 「あ、隼人ーーー。っあ……」

 隼人は──────。

 屋上にいるはずのこうた先輩と話していた。

 「あ、かなみ。」

 隼人はこちらに気づき手を振っている。

 ごめんだけどいまはそれどころじゃない。

 隼人ごめん。

 「こ、こうた先輩なんでここに?」

 私は隼人の隣に立ちすぐに聞いた。

 「いや、そのいろいろはなしてて。」

 なんていって頭をかく。
  
 「先輩さよに屋上にこい。っていう手紙下駄箱のなかにいれましたか?」

 ドキドキしてきた。

 「え?なんのこと?いや、いまさよと……」

 「さよが危ない」

 私はさよの小声でつぶやいた言葉を思い出した。

 『こうたこんな乱暴な言い方するかな?』

 あの時気づけば良かった。

 走り出そとした私

 パシッ

 の腕をこうた先輩が掴んだ。

 「さよ屋上?」

 すごくさよのことが心配なのだろう。

 とてもオーラが怖い。

 私がコクリと頷くとこうた先輩は一気に階段をのぼっていった。

 その背中はとてもかっこよくみえた。

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