Mein Schatz
~唯side~
あんなの、強がりに決まってるじゃない。
直樹と別れて家に向かって歩いていたら、出会ったばかりの頃を思い出していた。
(あの時は楽しかったなぁ…)
ほんとは今すぐでも結婚したかった。
でも、直樹は前ほどあたしのことが好きじゃないことに気づいていたから─
(あとどれくらいで フラれるかな…)
ずっと不安でしょうがなかった。ほんとは安心させてくれる言葉が一番欲しかった。
でも、今日会ったのは確かめたかったからだ。
─もしかしたら直樹は他の人のことをおもっているんじゃないか─