添い寝カレシ

 午後九時。



 私は、社長に渡された封筒を持って、例の場所にやって着た。



 都内でも有名なホテル。有名人や、海外アーティストがよく愛用していると噂のホテルで、最上階の部屋からは、東京の景色が色鮮やかに一望できる。



 私は、この部屋をよく愛用している。



 封筒から取り出したのは、小さなカードキー。



 手馴れたもので、躊躇うことなくこの部屋に入る。



「お前はいつも時間ぴったりにくるんだな」



「当たり前です。貴方も知っているでしょ? 私がそういう性格だって・・・」



「もちろん。そんな君だから、こんな俺の秘書が勤まるんだ」
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