消えた歌声
孤独の唄




いつか消えてしまうのなら、
刹那に意味はあるのだろうか。

そんな事を問うてみても、
言葉は虚空に消えてゆく。


どれだけ過去を想っても、
あの日の僕は見つからない。




嗚呼、彼は嘆くかな。




それでも、
彼は僕を知らない。




咲くことを知らない花は朽ちゆくかな。

枯れる事無く、
朽ちゆくかな。





きっと全てが夢に消える。




信じるべき世界は何処へ消えた。
何処へ消した。


神に祈るのは何故か。




嗚呼、




終わらせる為に僕は歌うよ。
消える為に僕は歌うよ。


例え虚構に呑まれても、
変わらない現(うつつ)は此処に在るから。




嘆くのなら、
憎むのなら、




空を仰いで僕は歌うよ。




嗚呼、




嗚呼-------------------




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