そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜

動き出す。



「ピッ、ピッピッ…ピピピピピピピ…」


「…ん……。」



規則正しい時計の音に、目が覚めた。


窓からは、眩しい太陽の日差し。

見上げる空は、雲一つない快晴。




夏休みまで、あと一週間。



キュッと頬を摘んでみても、チクリという感覚にやっぱり昨日の出来事は嘘じゃないんだと思い知らされる。





ーーー結城くんの、あのニヤッとした笑みが頭から離れない。






「のあ!はやく起きなさい!!昨日夜遅くまで起きてたでしょ!」



下からお母さんの少し怒った声が
聞こえる。




…っ!誰のせいで寝不足になったと…!






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