擬態化同盟 ~教師と生徒の秘密事~
1年生で既にスタメン入りをしていた佐久間先輩は他校からも一目置かれていた。
更には誰に対しても気さくに話す人柄の良さも合い待って、部員の中でも、クラスの中でも先輩は中心にいて、もちろん女の子にも人気があった。
「おう、サンキュー。悪ぃな、まだ部活前なのに」
休憩に入って床にひっくり返った3人にドリンクを作って差し出すと、飛び起きてくしゃりと笑い、勢い良くドリンクを飲み始めた。
ドリンクが喉を通るたびに動く喉仏が女の自分とは違う男らしさを感じて、妙にドキドキした。
「いつも、こんなに早く来るんですか?」
「うん。授業が終わったらソッコー来るね」
「バスケ、大好きなんですね?」
「あったりまえだろー。バスケットボールがさ、こう・・・リングに触れずに入った時の快感、たまんないよね」
バスケットボールを額の前に構え、右手の手首を使って放り投げる。
ボールは放物線を描いて私の方に向かって来る。
「わわっ・・・!」
危ういながらもキャッチすると、佐久間先輩がケラケラと笑う。